輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

火星は、もう大きな鏡のようになり、そうして、まぶしいほど明かるかった。それは火星塵を通り越したからであった。始めて、すきとおった空をとおして、火星を見るのであった。

ああ火星のすがた!

火星は、地球と同じように海らしいものもあるし、また陸のようなところもあった。ただ不思議なのは、真白に光る、かなり広い円形のところがあった。

「ああ、あれかね。あれは、火星の極だよ。大変寒いところで、あの白いところは雪と氷がつもっているのだ。そこへ太陽の光が照りつけて、あんなに美しく光っているのだ」

ああわが太陽! このはるかな火星に来てみても、あの太陽だけは、この地球と同じ太陽が照りつけているのだと思えば、何だか急に、太陽がなつかしくなった。

66 ふき矢

「おお、お前たち、どこへいったのかと思って、さがしていた」

そう言って、はいって来たのは、蟻田博士であった。

新田先生と千二が、ふりむいて博士を見るとともに、おうと声をのんだ。

「博士、ものものしい、おすがたですね」

博士は、まるでサンタクロースかエスキモー人のように、厚い毛皮の服に、ズボンに長靴といういでたちだった。