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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
線上閱讀野村 胡堂《胡堂百話(こどうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,386 字 · 248 頁
というのがある。明治二十七年発行。定価三十銭。著者は三文字屋金平という人であるが、この本は、なかなかおもしろい。
はじめに色刷りの口絵があって、大ぜいの若者たちが、馬と鹿に乗って、文学の園へ押しかける。「これより文学国」の標柱が立っているが、わきに「ただし、骨あるもの入るべからず」と添え書きがあり「名物骨ぬきだんご」の看板が出ている。
目次を見ると「交友における文学者の心得」とか「出版者の待遇法」など、六十五年も昔の本にしては、出来すぎである。その内容を二、三引用してみると、
「……文学者たるには、まず、次ぎの三カ条を守らざるべからず。
第一、おのれが売れっ子なることを吹聴すべし。甲の書店にゆけば、乙の本屋より原稿を催促されて困るといい、丙の出版者にあえば、丁のものを請合っていると話すべし。
第二、原稿料は十倍にして披露すべし。たとえば、十円のものは百二十円くらいに輪をかけるべし。
第三、なるべく本屋の御機嫌をとりて、他人には、おのれが、その本屋の黒幕宰相であるかの如く物語るべし……」
錯覚を起こさないために念を押しておくが、これは六十五年前である。