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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《胡堂百話(こどうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,386 字 · 248 頁

青空文庫

人間には、人生の体験を、人格完成の糧にする人と、その逆をゆく人とがある。棋士としての、棋風には、人それぞれの、ひいきがあるのであろうけど、誰がなんと言おうとも、人間としての木村義雄は、たしかに、近世の名人だと信じている。

そのほかに、特別の印象のある人といえば、一緒に社会部をやっていた徳光衣城君。私のあとをうけて社会部長になった御手洗辰雄君。それから、先にも、ちょっと触れた本山荻舟君と、高田知一郎氏。それに、社主の三木善八氏である。

高田氏は、敗戦を憤慨して、足利市在の天狗山で、自ら生命を断ってしまったほど、バック・ボーンの太くとおった、いわゆる慷慨の士であったけれど、詩人で、そして英文学者で、入社したばかりの私に、いろんな原書を持ってきて、「読め、読め」といった。社内に、原書の読めるのが少なかったので、同じ大学の後輩である私が、特に目についたのかも知れぬ。

社会部長から学芸部長に移った私に、小説をかけとけしかけたのが、高田、三木の両氏で、

「書くからには、沢山書いて有名になった方がいい、他の新聞へ書くのは困るが、雑誌や単行本なら、いくらでも書け」