輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《風流太平記(ふうりゅうたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 244,473 字 · 487 頁

青空文庫

うす汚ない、ごろつきふうで、一人は巨漢、一人は痩せて小さな男であった。

「さあこの山猫、みつけたぞ」

ちびのほう、つまり屁十が云った。巨漢はいうまでもなく相撲くずれの三島である。

「こんな処にいやあがったのか」

「いやあがったのか」

と三島がだらしのない舌つきで云った。

「この山猫め、こんな処にいやがって、ふてえあまら、――が、どうしたんら、ばかにきれえになったらねえか」

「そうだ、いい着物を着て髪なんぞ結やあがって、すっかり見ちげえちまったぞ、すっかり見ちげえるほどきれえになりやがった、おまけにもうちゃんとした娘じゃあねえか」

「娘ら、娘ざかりら」

「なにかうめえ蔓でも捉めえやがったな、――いや、そんなこっちゃねえ、そんな褒めてるようなばええじゃあねえぞ」

屁十は腕捲りをした。しかし蚊の脛のように細くて、乾からびた貧弱な腕だから、腕捲りをしても勇ましくはみえなかった。

「やい、この山猫、あのときはひでえめにあわせてくれたな」

「それはこっちの云うことだよ」

おちづは鼻で笑った。

「大の男が二人がかりで、あたしを手籠めにしようとしたじゃないか、ひどいめにあったのはあたしのほうだよ」