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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Read 南国太平記 (なんごくたいへいき) by 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 493,291 characters · 991 screens
家老 二階堂主計
町奉行、物頭 近藤隆左衛門
物頭 赤山靱負
町奉行兼物頭 山田一郎右衛門
船奉行 高崎五郎右衛門(高崎正風の父)
屋久島奉行 吉井七郎右衛門
裁許掛見習 山口及右衛門
同 島津清太夫
兵具方目付 土持岱助
広敷横目付 野村喜八郎
郡見廻 山内作二郎
地方検見 松元一左衛門
琉球館掛 大久保次右衛門(大久保利通の父)
広敷書役 八田喜左衛門(後の八田知紀)
郡奉行 大山角右衛門
諏訪神社宮司 井上出雲守
達で、無役、軽輩の人々は、別に玄関脇の部屋に集まっていた。
次の間からは、玄白斎の振っている金鈴の音が、時々微かに洩れて来た。
「わしは――追つけ、斉興公が御帰国になろうから、その砌に、吉利、平、将曹、豊後などを、邸ぐるみ、大砲にてぶっ壊すのがよいとおもう――」
近藤隆左衛門は、こう云って、懐から一通の書面を取出した。
「これは、斉彬公からのお便りじゃ。読み上げる――
将(将曹)之調(調所)より勘弁のよし、尤もに候、将は随分と心得も有之ものにて御座候而、悪み候程のものにて之無様に被存候、御前(斉興公)之御都合之言に言れぬ事も有之、将之評判無拠請け候儀も有之候、近(近藤隆左衛門)等の如く悪み候而は、不宜、此処はよく心得可申候――