Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
杯に膨らんで、もうこの上は押し込めない位になってる。彼等のと比べても、殆んど重さに違いはない、然し、今迄は汽車の旅で、これから雨の中を登るのに、途中で弱り込むようでは外聞が悪い。ガイドが重すぎると云うんだから、苦しいには違いあるまい。兎に角我々のリュックサックは我々で処分するが、それでもトレーガーが必要だって云うのかと、一応問いただして見た、奴等はまた相談をはじめたがどうも、二週間分で、荷が多すぎるから、シュトラールエックまで雇ってくれと云った。聞いていた近藤君は、何と思ったのか声を励まして、宜しい! と怒鳴りつけた。そしてこれにつけ加えて曰く、我々はすべて、ガイドの言葉に従って行動をとることにしておるから、若し御前達が、是非こうしなければならんて云うなら、すぐに実行しよう、責任ある行動さえとれば、それで宜しいってんで、恐ろしい権幕だ、傍にいる私も少々薄気味わるい。
二人とも顔を見合わせて、一寸、氷河の上で暴風雨にでも出会したような顔付きをした上、どうも今日一日だけは、是非トレーガーをと申し出でた、やがて二人とも人夫をさがしに行く。
おい、何だって怒ったんだい。