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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

こんなふうに、対戦はいたずらに延び、八月、九月も過ぎた。

輸送力に比して、大軍を擁しているため、長期となると、かならず双方とも苦しみだすのは、兵糧であった。

曹操は、そのため、幾度か官渡をすてて、一度都へ引揚げようかと考えたほどだったが、ともあれ、荀の意見をたずねてみようと、都へ使いを立てたりしていた。

すると、徐晃の部下の史渙という者が、その日、一名の敵を捕虜としてきた。

徐晃が、この捕虜を手なずけて、いろいろ問いただしてみると、

「袁紹の陣でも、実は、兵糧の窮乏に困りかけています。けれど、近頃、韓猛というものが奉行となって、各地から穀物、糧米なんどおびただしく寄せてきました。てまえは、その兵糧を前線へ運び入れる道案内のために行く途中を、運悪く足の裏に刃物を踏んで落伍してしまったのです」

と、嘘でもなさそうな自白であった。

で――徐晃はさっそく、その趣を、曹操へ報告した。曹操は、聞くと手を打って、

「その兵糧こそ、天が我軍へ送ってくれたようなものだ。韓猛という男は、ちょっと強いが、神経のあらい男で、すぐ敵を軽んじるふうのある部将だ。……誰か行って、その兵糧を奪ってくるものはないか」