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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

一同は河砂のうえに坐って、その酒を酌み、肉を割いた。

汀のさざ波は、玄徳の胸に、そぞろ薄命を嘆かせた。

「関羽といい、張飛といい、また趙雲子龍といい、そのほかの諸将も、みな王佐の才あり、稀世の武勇をもちながら、わしのような至らぬ人物を主と仰いで従ってきたため、事ごとに憂き目にばかり遭わせてきた。それを思うと、この玄徳は、各※(二の字点、1-2-22)に対してあげる面もない心地がする。――にもかかわらず、各※(二の字点、1-2-22)はほかに良き主を求め、富貴を得ようともせず、こうして労苦を共にしてくれるのが……」

杯の酒にも浮かず、玄徳がしみじみいうと、諸将みな沈湎、頭を垂れてすすり泣いた。

関羽は杯を下において、

「むかし漢の高祖は、項羽と天下を争って、戦うごとに負けていましたが、九里山の一戦に勝って、遂に四百年の基礎をすえました。不肖、われわれも皇叔と兄弟の義をむすび、君臣の契をかため、すでに二十年、浮沈興亡、極まりのない難路を越えてきましたが、決してまだ大志は挫折しておりません。他日、天下に理想を展べる日もあらんことを想えば、百難何かあらんです。