Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

玄徳は大きな眼をしてさも驚いたように、

「滅相もない仰せ。いかでか私のような者が、そんな大事に当ることができましょう」

「そうでない。そうでない」

司馬徽はおだやかに否定して、

「いま天下の英才は、ことごとくこの地に集まっておる。襄陽の名士また、ひそかに卿の将来に期待しておる。この機運に処し、この人を用い、よろしく大業の基礎を計られたがよい」

「いかなる人がおりましょうか。その名を、お聞かせ下さい」

「臥龍か、鳳雛か。そのうちの一人を得給えば、おそらく、天下は掌にあろう」

「臥龍、鳳雛とは?」

思わず、身を前にのり出すと、司馬徽はふいに手を打って、

「好々、好々」と、いいながら笑った。

玄徳は、彼の唐突な奇言には、とまどいしたが、これはこの高士の癖であることを後で知った。

日常、善悪何事にかかわらず司馬徽は、きまって(好々)と、いうのが癖だった。

或る時、知人が来て、悲しげに、自分の子の死んだ由を告げると、司馬徽は相変らず、好々とのみ答えていた。知人の帰ったあとで、彼の妻が、

(いくらあなたのお癖とはいえ、お子さんを亡くした人にまで、好々とは、余りではございませんか)