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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

四

今日も何処へ行きましたことやら?」と、均は気の毒そうに、外の雪を見ながら答えた。

玄徳は、長嘆して、

「どうしてこう先生と自分とは、お目にかかる縁が薄いのだろう」と、思わず呟いた。

均は黙って、次の室へ立って行った。小さな土炉へ火を入れて、客のために茶を煎るのであった。

「家兄、家兄、孔明が留守とあれば、仕方がないでしょう。さあ、帰ろうじゃありませんか」

堂外はひどい吹雪。張飛は階下から、こう喚いてせきたてた。

四

茶が煮えると、諸葛均は、うやうやしく玄徳に、一碗の薫湯を献じて、

「そこは雪が吹きこみます。少しこちらの席でご休息を」と、すすめた。

しきりに帰りをうながす張飛の声をうしろに、玄徳は、落着きこんで、茶をすすりながら、

「孔明先生には、よく六韜を諳んじ、三略に通ずと、かねがね伺っていますが、日々、兵書をお読みですか」

などと雑談を向け始めた。

均は、つつましく、

「存じません」と、答えるのみ。

「兵馬の修練はなされておいでですか」

「知りません」

「ご舎弟のほか、ご門人は」

「ありません」

吹雪の中で、張飛は、さもさも焦れ切っているように、

「家兄っ。無用の長問答は、もうよい程にして下さい。