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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

三

おぬしも俺の片腕になって手伝え」

「いや、劉皇叔のためには、手伝うも手伝わんもない。われらはみな一体のはずだろう。実は、今日これへ参ったのも、その皇叔の二夫人を護って、汝南へ赴く途中の関羽どののことばによって拙者が先触れにきた次第である。――すぐ古城を出て二夫人の車を迎えに出られたい」

「なに、関羽が来ているとの?」

「許都を立って、これより汝南の劉辟のもとへ行くご予定だ。そこには、河北の袁紹にしばらく身をよせていたご主君も、先に落ちのびていられるはずだから……」

と、なおこまごまと、前後のいきさつを物語ると、張飛は何思ったか、にわかに城中の部下へ陣触れを命じ、自身も一丈八尺の蛇矛をたずさえて、

「孫乾、あとから来いよ」

と、急な疾風雲のように、山窟の門から駆けだして行った。

その様子がどうも、穏やかでないので、置き去りを喰った孫乾も、あわてて馬にとび乗った。

三

ひろい沢を伝わって、千余の兵馬が此方へさして登ってくる、二夫人の車を停めていた扈従の人々は、

「あれあれ、張飛どのが、さっそく勢を率いて迎えにくる――」

と、喜色をあらわしてどよめき合っていた。

ところが、やがてそこへ駈け上ってきた張飛は、奔馬の上に蛇矛を横たえ、例の虎髯をさかだてて、