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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

「関羽はどこにいるか。関羽、関羽っ」

と、吠えたてて、近寄りもできない血相だった。

関羽は、声を聞いて、

「おう、張飛か。関羽はこれにおる。よくぞ無事であったな」

と、何気なく進んでくると、張飛は、やにわに矛を突ッかけて、落雷が木を裂くように、

「いたかっ、人非人!」と、奮いかかってきた。

関羽は驚いて、猛烈な彼の矛さきをかわしながら、

「何をするっ張飛。人非人とは何事だ」

「人非人でわからなければ、不義者といおう。何の面目あって、のめのめ俺に会いにきたか」

「怪しからぬことを。この関羽がいかなる不義を働いたか」

「だまれっ。曹操に仕えて、寿亭侯に封ぜられ、さんざ富貴をむさぼって、義を忘れ果てながら、許都の風向きが悪くなったか、これへ落ちてきてぬけぬけ俺をも欺こうとするのだろう。ひとたびは義兄弟の誓いはしたが、犬畜生にも劣るやつを、兄貴とは立てられない。さあ勝負をしろ、勝負を! 汝を成敗したら俺は生きているが、汝が生きているくらいなら俺はこの世にいたくないんだ。さあ来い関羽!」

「あははは、相変らず粗暴な男ではある、此方の口からいいわけはせぬ。二夫人の御簾を拝して、とくと、許都の事情をうけたまわるがよい」