Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志
吉川 英治
Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme
「今日の大事は、もちろん将来にあります。将来を慮かるとき、君たる者はその臣を選ばねばならず、臣たらんとする者も、その君を選ぶことが、実に生涯の大事だろうと存ぜられる。――それがしは夙にあなたの名を慕っていたが、お目にかかる折もなかったところ、ご承知のとおり呉の先主孫策のあとを継がれて、まだお若い孫権が当主に立たれた。こう申しては、我田引水とお聞きかも知れぬが、主人孫権はまれに見る英邁篤実のお方で、よく先哲の秘説をさぐり、賢者を尊び、有能の士を求めること、実に切なるものがある」
と、まえおきして、
「どうです、呉に仕えませんか。あなたも一箇の書堂におさまって文人的な閑日に甘んじたり、終生、大百姓でいいとしているわけでもありますまい。世が泰平ならば、或いはそれも結構ですが、天下の時流はあなたのような有能の士を、こんな田舎におくことは許しません。――巣湖の鄭宝に仕えるくらいなら……あえてそれがしは云いきります。あなたは、呉に仕えるべきであると」
周瑜は力弁した。
魯粛はにこやかにうなずいて、
「いまここから帰って行った客と、お会いでしたろう」
「お見かけしました。