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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

かくしてダージリンに達すれば、汽車はすでに七千フィートの高地にあり。これより河口氏の案内にて、チベット人の住宅に入り、チベットの茶をのみ、チベットの食を食し、すべてチベット風の生活をなせるは、また旅中の一興なり。河口氏の話に、チベット人の不潔は、シナよりもインドよりも一層はなはだし。その一例に、チベット人は胎内を出でてより死するまで沐浴することなく、身体に垢の多きは多福の相なりという。これに加うるにチベット人は顔面にバターを塗る習慣あれば、垢とバターとが混和して、黒光を反射するに至るという。他は推して知るべきなり。チベット人のダージリンにあるものは、その本国にあるもののごとくはなはだしからざるも、なお不潔の点につきては、余もやや辟易せり。河口氏はチベットの僧服を着し、純然たるチベットラマの風あり。同国人のこの地にあるもの、みな氏を見て合掌の礼を行う。その中には舌を出だすものあり。出舌はチベットの最敬礼なりという。笑うべきの至りなり。氏は当地にあるラマ寺の住職に余を紹介し、これ愚僧の師匠なりといいたれば、住職すなわち一盆のチベット菓子を携えて来たり、合掌して余の前に捧げり。