Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
一八、マルセイユからジブラルタル海峡をぬけ北走す
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十六日、少しく風波あり。午後、サルディニア海峡にかかる。晩来、風ますます強く、波ますます高し。余、狂句をつづる。
地中海寒気の為に癪起し夜昼かけて怒鳴りつゞける
一八、マルセイユからジブラルタル海峡をぬけ北走す
十七日、天曇り風寒し。午前十時、フランス・マルセイユに着港し、ここに滞泊す。その夜中の実景は詩中にて見るべし。
風寒人影少、唯見電灯連、終夜船来去、汽声破客眠。
(風は寒く、人影もまれに、ただ電灯の連なっているのを見るだけである。一晩中船舶が入港しては出航してゆき、汽笛の音が旅客の眠りをさまたげるのである。)
アデンよりポートサイドまで海路一千四百マイル余、ポートサイドよりマルセイユまで一千五百マイル余なりという。十八日(日曜)、午後二時マルセイユ港抜錨。十九日、夜来急雨あり。気候にわかに暖を加う。二十日早天、スペインの連山を見る。その高きものは、みな冠するに白雪をもってす。
今日も亦ヒマラヤを見る心地せり
一望わが国の山岳に接するがごとし。午後二時ジブラルタルの海峡に達し、三時入港す。港内にありて砲台を望むに、金城鉄壁もただならざるなり。
山勢屹然千仞余、砲門高構圧坤輿、金城鉄壁独難比、恐是当初帝釈居。