Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
三九、パリに着す
(雨があがって五湖の春景色はとぎすまされたように美しい。近くの山はほほえむがごとく、遠くの山は眠るがごとくもの静かにみえる。造物主にいかなる意図があるかはわからぬが、一幅の画がスイスの北の天にかけられているように思われる。)
これより登山の汽車に駕し、背後の山頂に達すれば、五湖全面を一瞰するを得。
句がまけて唯なるほどゝいふばかり
これ、スイス山水中、一、二指を屈する風景なり。
十九日、朝スイスのバーゼルを発し、フランス・パリに向かう。好風晴日、加うるに緑葉染むるがごとく、麦田あり、桑田あり、村落の遠近に碁布するありて、その風致また、人をして画図中にありて行くかと疑わしむ。途上即吟あり。
瑞山雨霽夏光清、駅路重重向仏京、桑野麦田看不尽、鉄車独破緑烟行。
(スイスの山は雨もはれて夏の光もすがすがしく、鉄路はおもおもしげにフランスの首都に向かう。桑の畑、麦の畑が果てることなく続くのをみて、汽車はただひたすらに緑のもやをうち破るように行くのである。)
三九、パリに着す
午後五時、パリに着す。時まさにパリ・シーズンと称し、市内のホテルたいてい旅客充満して、ほとんど空室なし。