Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
第三、南インド洋船中日記
一九、南アフリカ行船中の事情
メルボルン市は電車を用いずして旧式のケーブルを用うるは、あに奇ならずや。四月本邦を去りて豪州に至るまでの紀行を一約して、七言律に賦したるものあれば、左に録す。
背レ花四月去二郷関一、探レ勝何論華与レ蛮、梅雨送レ雷香港海、蕉風吹レ暑呂宋山、路踰二熱帯一涼初起、船入二珊洲一景漸斑、看到二濠陽一秋已老、紛紛黄葉落二晴湾一。
(咲く花に背をむけて四月に家郷を去り、景勝の地をたずねるに、なんぞ文化の地と野蛮の地を問題にしようか。梅雨が雷を送る香港の海、ばしょうの風が暑熱を吹き送る呂宋の山、航路は熱帯の地をこえてはじめて涼風起こり、船は珊瑚礁の地に入って景色はまじりあう。豪州の東に至れば秋はすでにたけているのをみ、紛々と舞う黄葉は明るい湾に落ちる。)
そのほか、豪州中タスマニア州および西豪州紀行あれども、記事の都合にて、「南インド洋船中日記」に入る。
第三、南インド洋船中日記
一九、南アフリカ行船中の事情
明治四十四年五月十六日、晴れ。午前十時寓所を去り、ホワイトスター汽船ペルシック号に投乗す。同号は一万千九百七十四トンの巨舶なれども、客室は一等、二等なく、ただ三等あるのみ。