Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
山上に十字架を建てて、毎年一定の期日に老弱男女登山参拝するがごとき、婦女子が毎日黒衣をかぶりて寺院に参詣するがごとき、天然痘の今なお流行して痘痕を有する人の多きがごとき、義務教育を実施せず、慈善事業の発展せるがごときは、ペルーとチリと同一なる点なり。寺院の数はリマ市内に五十カ寺、これに住する僧侶二千人ありという。学校は、下等貧民の小学は三年、中等以上の子弟の小学は四年、中学は四年、大学は四年、五年、もしくは七年なりという。毎年慈善事業に用うる金額は、リマ一州にて百二十五万ソル(わが五十万円)を費やし、六個の慈善病院と三個の孤児院を維持すという。この財源の主なるものは富くじの収入なりとす。この慈善事業の盛んなる余弊として、貧民が一日働きて得たる金はみなこれを酒色に投じ、貯蓄の念を起こさざらしむという。
そのほか、一般に時間を確守せざること、なにごとも明日に延ばす風あること、郵便物の間違い多きこと、応接辞礼に巧みにして意と口と一致せざること、貴賤上下の懸隔のはなはだしきこと、理想の低きこと、趣味に乏しきこと等は、ひとりペルー人の特性なるにあらず、南米一般の常習というべし。