Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

それから、ぼくが庭で見た白い幽霊も、おなじ四十面相で、そいつが塔の上から、スウッとおりてきて、塀の外へ消えたのは、あの晩、塔のてっぺんから塀の外まで黒い綱がはってあって、四十面相はその綱をつたって、塀の外へ消えてみせたのにちがいないよ。」

「ああ、そうだね。きっと、そうだよ。だが、そのぬけ穴の出入口は、いったい、どこにあるんだろうね。」

丈吉君がそこへ気づいて、ふしぎそうにたずねるのでした。

「うん、それはね、ちょっと見たのではわからないような、かくし戸があるにちがいないよ。それが、ひじょうにうまくできているので、ぼくたちには、まだ、さがしだせないだけさ。それでね、いまから、きみとぼくとで、そっと見はりをすることにしよう。6から2までの数字があらわれたきりで、1という数字はまだなんだから、あいつは、それをどこかへ書くために、きょうじゅうに、きっと、しのびこんでくるよ。昼間か、夜か、わからないけれどね。だから、ぼくらは、いつまでもがまんして、見はりをつづけるんだよ。

それは、ひとりではできない。ごはんをたべにいったり、便所へいったりするあいだ、もうひとりが、のこっていなければならないからね。