Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

宝石ばこ

そして三人は、なにか恐ろしいものに追っかけられてでもいるように、いちもくさんに走りだすのでした。

宝石ばこ

その日おうちにかえると、スミ子ちゃんもトシ子ちゃんも、それぞれ、おとうさんに、時計塔のこうもり男の話をしましたが、そんなばかなことがあるものか、きっと避雷針の修繕をしている電気屋さんかなにかを、そんなふうに見まちがえたのだろうと、とりあってくださいませんでした。

マユミさんも、明智探偵に、それを話しました。明智探偵は、マユミさんが見まちがえなんかするはずはないとおもいましたので、すぐに、友だちの警視庁の中村警部に、このことをしらせました。そこであくる日、中村警部は、土地の警察署に、時計やしきをしらべさせましたが、べつにあやしいこともなかったという、報告がきました。

それからなにごともなく、一月ほどたちました。

そのある日のこと、淡谷スミ子ちゃんのおとうさんの、淡谷庄二郎さんは、ひとりの書生をつれて、自動車で、丸ノ内の三菱銀行の金庫から、ふろしきにつつんだ、小さいはこを取り出して、おうちへ帰りました。それは、ひじょうにだいじなものなので、いつも銀行の金庫にあずけてあったのです。