Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

ヨシ子ちゃんの危難

「ぼくが、塔の上のかくし戸から、ぬけ穴にはいって、一時間しても帰ってこなかったら、警官に助けにきてくれるように、たのんでくれたまえ。そのころには、警視庁の中村警部が、大ぜいの警官をつれて、ここへやってきているはずだからね。」

「だいじょうぶかい。警官がくるまで待って、警官といっしょに、ぬけ穴にはいったほうがよくはないのかい?」

丈吉君が心配そうにいいますと、小林君は、にこにこ笑って、

「だいじょうぶだよ。ぼくひとりのほうがいいんだ。おとなが、どかどかはいっていったら、すぐわかってしまうからね。安心したまえ、ぼくはこういうことには、なれているんだから。」

そして小林君は、塔の機械室にのぼり、あのかくし戸をひらいて、まっ暗なぬけ穴の中へはいっていくのでした。

ヨシ子ちゃんの危難

丈吉君は心配しながら、しんぼうづよく待っていましたが、やがて五十分もたったころ、やっとかくし戸がひらいて、小林少年がもどってきました。そして、丈吉君の耳に口をよせて、なにごとか、ひそひそとささやくのでした。

丈吉君は、それを聞きおわると、目をかがやかせて、小林少年の顔を見つめました。