Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
探偵犬
スミ子ちゃんの顔を見て、おかあさんやにいさんが、どんなにおよろこびになったか、それは、みなさんのご想像にまかせます。
探偵犬
そのあくる日の朝、明智探偵の少年助手、小林芳雄君は、自動車に一ぴきの大きなシェパード種の犬を乗せて、八幡神社の前につきました。
この犬は『五郎』という名の探偵犬でした。人間にはわからないようなかすかなにおいをかぎつけて、犯人のあとを追うのがとくいなのです。これは明智探偵の友だちが、だいじにしている犬で、なにかの時には、その人から借りることになっていました。きょうも小林君は、その探偵犬をかりだして、自動車に乗せて、ここへやってきたのです。
八幡神社の前で自動車をとめさせると、小林少年は、『五郎』をつれて車をおりました。そして、ゆうべ、四十面相の自動車が、とまっていたところへくると、小林君は、手に持っていた新聞紙づつみをひらきました。その中には、黒いコールタールをしみこませたぬのきれが、まるめてはいっていたのです。
小林君は、それをシェパードの『五郎』の鼻の先に持っていって、よくにおいをかがせました。
「このにおいだよ。わかったな。