Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
」
小林君が小さな叫び声をたてました。一階から地下室への鉄ばしごが、なくなっているのです。四十面相が追っかけてこられないように、とりはずしたのでしょう。
四メートルもある高さです。とびおりたら、けがをするかもしれません。
「よしッ、さるのまねをしよう。」
ひとりの大男の刑事が、小林君の背中をとおりこして、鉄ばしごのいちばん下のだんに、ぶらさがりました。
「さあ、ぼくの背中をつたって、ぼくの足くびにぶらさがるんだ。そして、手をはなせば、足の下は一メートルもありゃしないよ。小林君、きみからさきにやってごらん。」
さるが、木の枝からさがるときには、おたがいのからだを、くさりのようにつなぎあわせて、それをつたっておりるのです。刑事は、あのやりかたをまねたのでしょう。
小林君はいわれるとおりに、刑事の背中をつたって、刑事の足くびにぶらさがり、パッと手をはなしました。
すると、すぐ足の下に床があったので、びっくりしたほどです。こういうときには、さるのまねにかぎると思いました。
「待ってください。ドアがしまっているから、せまくって、ここには、ひとりしか立つことができません。