Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
電車が渋谷につきますと、怪人は、大ぜいの人にまじって、電車をおり、駅を出て、にぎやかな大通りを、北の方へ、どんどん歩いていきます。そして、しばらくすると、さびしいやしき町へ、さしかかりました。
もう日がくれかかって、あたりはうすぐらく、いけがきや、コンクリートべいばかりの町には、人通りもありません。
こんな人通りのない町では、すぐ相手に気づかれてしまうので、昼間だったら、とても尾行はできないのですが、あたりがうすぐらいので、二少年は、やっと、怪物のあとをつけることができるのでした。
しばらく行きますと、ふるい赤レンガのへいがつづいて、やがて、鉄のとびらのついた門の前に出ました。
サンドイッチマンにばけた鉄人Qは、そのとびらをひらいて、中へはいっていきます。二少年は、門の石の柱に身をかくして、Qのうしろ姿を、見つめていました。
向こうに、赤レンガの二階だての西洋館がそびえています。Qはそこのげんかんに、近づくと、ドアをひらいて、スーッと、中へはいっていきました。
「どうしようか。」
北見少年が、中井君の顔をみて、ささやきました。
「ぼくたちもはいってみよう。