Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
「ふるえてなんかいるもんか。おばけやしきは、じつにゆかいだよ。その大蛇だって、こしらえものだし、みんな、きみがつくったおばけだから、ちっともこわくないよ。それより、きみこそ、用心するがいいんだ。」
「おや、へんなことをいうね。ここは地の底の森の中だぜ。負けおしみも、いいかげんにするがいい。きみたちは、たったふたり、おれの方には、たくさん部下がいるんだ。きみたちは、ぜったいに、逃げだせっこないんだぞ。」
「そう思っているだろうがね。ぼくも、ポケット小僧も、きみよりは、知恵があるんだ。いまに、びっくりしないように、用心するがいい。」
鉄人Qは、それを聞くと、しばらくだまっていました。すこしうすきみが悪くなってきたのかもしれません。そして、小林君たちが、なにをたくらんでいるのかと、じっと考えているようでした。
やがて、ふと気づいたように、
「おやっ、おしゃべりのポケット小僧が、ちっとも、しゃべらないのは、どうしたんだ。きさま、なんだか、へんだぞ。いつものポケット小僧より、からだが大きいじゃないか。」
と、一つ目小僧の仮面をかぶったポケット小僧を、にらみつけました。