Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
宝石がほしいのだ。おれは、一度しくじったら、おなじものを二度とねらわないことにしているが、あの二十四の宝石だけは、あきらめられない。それで、宝石ばことひきかえるために、スミ子さんをあずかったのだ。けっしてひどいめにあわせたりはしない。ちゃんとごはんをたべさせて、あるところにかくまってある。きみのほうで、あの宝石ばこを持ってくれば、いつでもスミ子さんをかえしてやるよ。」
「どこへ持っていくのだ。」
「きみのうちから半キロほど南に、八幡神社の森がある。今夜十時に、あの神社のとりいのところで待っている。きみ自身が宝石ばこを持って、かっきり十時に、あすこへやってくるのだ。けっしてひきょうなまねはしない。きっと、約束をまもる。警察へとどけてもかまわないよ。しかし、きみはひとりでくるんだ。車に乗ってはいけない。歩いてくるのだ。だれかをつれてきたら、この約束はとりけしだ。スミ子さんは、永久に、きみのうちへ帰れなくなるかもしれない。」
「よろしい、わかった。では、十時に八幡神社のとりいのところへ、宝石を持っていく。そこで、スミ子をわたしてくれるのだろうね。」
「そこでではない。