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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

それを聞いて、ほかの抱妓や女中共もばたばた駈け出してくる。相手の外国人は『静かにしてください。』と、しきりになだめながら、女将にひき摺られて内へはいってくる。ここにいる花吉が証人で、その男はたしかに小鉄をよんだ老人に相違ないんです。なにしろその老人が小鉄を殺したものと一途に思い詰めているんですから大騒ぎで、すぐに巡査でも呼んで来そうな勢いです。それを老人はしきりに取り静めて、かくしから小さい状袋に入れた物を出して、これを小鉄の遺族にやってくれという。封をあけると、五千弗の銀行切手がはいっていたので、みんなもまた驚いた。しかしなかなか油断は出来ないので、ただじっとその老人の顔を見つめていると、かれは眼をうるませて小鉄の悔みを述べて、無理にその五千弗を女将に押し付けて行ってしまったんです。」

話がいよいよ入り組んで来たので、わたしもその晩の人達と同じように、瞬きもしないで相手の顔を見つめていると、安井君はコップのサイダーをひと口飲んでまた話しつづけた。

「五千弗という金に眼が眩れた訳でもないんですが、その老人の様子がいかにも殊勝で、心の底から小鉄の死を悲しむようにも見えた。