Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

表の雨の音がだんだん静まるにつれて、安井君もおちついた声で静かに話しつづけた。

「支那人とダルトンとは従来なんの関係もない人間であったんですが、ダルトンがこの土地へ渡って来てから一種の関係が繋がったんです。この二人を継ぎ合わせる楔子はかの小鉄で、小鉄はダルトンの娘であるという事実が判った時にはわれわれも意外に思いました。小鉄を混血児だなんていったのは、あながちに人の悪口ばかりでもありません。小鉄は実際英国人と日本人とのあいだに生まれた女であったんです。ダルトンが横浜に住んでいた時に、小鉄のおふくろを妾同様にしていて、そのあいだに小鉄が生まれた。そうして、小鉄が七つか八つのときに、ダルトンは本国へ一旦帰ることになって、相当の金を渡して別れたんですが、小鉄のおふくろというのはあまり身持のよろしくない女で、二、三年のうちにその金を煙にしてしまって、小鉄が小学校を卒業すると同時に、横浜のある芸妓屋へ半玉にやった。小鉄もこのおふくろのためには随分苦しめられたらしいんですが、おふくろが死んでから間もなく、このシンガポールへ住み替えに出て、まあいい塩梅に売れていたんです。