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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

こっちは嚇し半分にまた一発撃つと、それが番人の胸にあたってその場に倒れる。こっちはいよいようろたえて、あとをも見ないで逃げてしまった。その場に落ちていた二つの椰子の実は、やはり猿が投げたものらしい。これで人間ひとりと猿一匹の死因も判ったでしょう。」

「判りました。」

わたしは再び額を拭くと、初めてそれに気がついたらしく、芸妓は急に起ち上がって窓をあけると、宵の空は世界が変わったように青白く晴れ渡って、金色の大きい星が窓のあいだから鮮かに見えた。雨あがりの涼しい風が水のように流れ込んで来て、わたしは温室から出たようなさわやかな気分になった。安井君は語りつづけた。

「梁福はまったく良くない奴で、ダルトンと小鉄との秘密を知ったのを幸いに――勿論、初めにはそれを信じなかったんですが、だんだんに落ち着いて考えてみると、やはりそれが本当であるらしくも思われて来たんです――ダルトンを強請って幾らかの金をまき上げようと巧らんで、相手の居所を探しあるいているうちに、その晩とうとう海岸で出逢ったので、かれはダルトンをつかまえて幾らか恵んでくれという。ダルトンは容易に承知しない。