Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.923 Zeichen · 46 Bildschirme
と云って、肩を叩き、部屋を出ると、丁度二階の上の口の処で、けわしい、泣きよごれた、真個に子を失った母の顔をした母上に会った。ひどく自分は心を打たれた。「貴女にはひどいロスなのだ」自分は、肩に泣き乍らもたれかかった母を抱いて自分の胸にしめつけた。心には「到頭!」という心持が強かった。ヤエ子の四五日来の顔で自分は、ひどい生命の衰退を見て居たのだ。
私共には九人の同胞があったのだ。それが五人死んでしまった。――此に対して自分は何と思ったらよいのか。
母上は、自分の虚弱な時に生れたために死ななければならない子を見るのが辛さに泣いて居られる。
父上は、自分達の周囲から子等の去る寂寥。
沖田は自分のあずかって居た子の急な死に対して、自分が正当に理解されたいことが第一であるように見える。
六歳になったスエ子はおそれて二階に近よらない。
国男と英男とは?
自分は、生命の微妙なこと、自分もいつそうなるか、自分の愛する者等がいつそうなるか分らないということをひどく考え感じさせられた。今日も安らかに済んだ。きのうも。けれども、どうして明日を知ることが出来るだろう。自分の愛するものの死なないうち、自分の死なないうち、自分にかけられて居る、自分を愛して呉れる人の期待や宿望を満さなければならない、大変だと云う感じが、強く、強く、自分