Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.923 Zeichen · 46 Bildschirme
五月十一日
五月十二日
五月十三日
五月十四日
五月十一日 火
「黄銅時代」の準備。
五月十二日 水
母上父上 invitation にてお留守。夜、松平氏と皆で、西洋間に居る。Aは新聞の絵を片づけてから、スエ子を守して、私に本を読ませて下さる。有難いと思う。寝させようとしてもねない。母はそういうのを、感情的に肯定し、或意味から母の愛を誇って居らっしゃる。が其は真に価値あるものであろうか。此からの仕事の為に、藤村氏の「新生」を読む。自分には驚かれる心持が多い。よい意味ではなく。
五月十三日 木
午後からかかって、在米時代の手紙を整理する。構造は少しまとまり始めた。心にあるものを皆さらけ出したいと思うのがよしあしなのだ。むずかしいものだと思う。夜、青年会館へクリスマスカロルの活動を見に行く。
五月十四日 金
お母様がおばあさまの来訪で青年会館へは行かないとおっしゃるので、二人は午後からサムソンとデリラを見に行く。名は私に大きな期待を抱かせる。然し、教育映画と銘打った丈あって、内容は省略しすぎてある。あれではサムソンの魂も、デリラの美くしい心の輝きも示されないではあるまいか。行きに引かえ、帰りは少し雨もよいの涼しい天気に成ったので、ずうっと、野沢の方から千駄木の奥あたりを散歩した。