Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Lesen Sie 比島投降記 (ひとうとうこうき) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.333 Zeichen · 134 Bildschirme
もう済んだと思っていた。一緒に来給え」といって、B中尉は僕を調理室へつれて行った。当番の水兵が一人皿を洗っている。「イシがまだサパーを食っていない。何か残っているか」とB中尉が聞いたが、生憎何も残っていないのである。「いいんです。僕はチーズもビスケットも持っていますから」といったが、B中尉は耳にかけず、戸棚をあけたり何かしていた。水兵は「卵はどうだい」と、鶏卵の箱を出した。そんな面倒な真似をしてくれないでもいいのである。だが彼はフライパンを下し、「どんな料理をしようか」と聞く。僕は参ってしまって黙っていた。すると「スクランブルではどうだ」と示唆してくれた。「ああ結構」というと、大きな卵を三個割ってスクランブルド・エッグスをつくり、トーストと缶詰の桃とでサパーの準備をしてくれた。一方B中尉は自分でコップを持ってコーヒわかし器からコーヒを出しかけたが、「これはいけない。ぬるいや」といって調理室を出て行った。
熱いコーヒに砂糖とクリームをウンと入れて飲んでいると、前から何やかや話をしていたPが通りかかり、「何だよ、今まで飯を食わなかったのか。ああ、ARがねこんでしまったので忘れていたのだな」