Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
二十六
「だってもうそれっきり何だってあんな奴は何だろう、それを気に懸けて下さるのは、あんまり可哀そうよ、蝶吉じゃあありませんか。」といって自らたゆげに見えて微笑んだ。
「その事じゃあないよ、お腹の……」といいかけて、梓は我ながら面を背けた。
「まあ、」
黙って、俯向いてしばらくして、蝶吉は顔を赧らめ、
「貴方、誰に聞いて来て、ようどこから知れたのよ。」
「なに少しばかり気になることを途で聞いたもんだから、つい、」
「もっとまだその上に知ってるんですか、」
蝶吉は驚いたような声。
二十六
「悪く思ってくれちゃあ困るよ、僕はね、知ってる通、遊ぶのはお前がはじめてだ。商売だから嘘を吐くもんだと思っていたんだけれども、お前が見ッともない、たというそにでも好いたとか、何とかいって、そうして好いた真似をして見せる分には、好かれた者に違いはないのだから、好かれたんだと思っておいでなされば可い。いやに疑るのは見っともない、男らしくもない、とそういうから、成程そうだと、自分極で、好かれてると思ってる。ああ、ずっと惚れられたんだと思って、これでも色男に成済しているんだ。だから、何も洗い立をして、どうの、こうのと、詮議立をするんじゃあないけれども、今来る途中で、松の鮨が、妙なことをいって当っ擦ったよ。