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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆしまもうで

湯島詣

泉 鏡花

Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

余りのことに気の弱い梓は胸が充満、女が見ないので心の張が弛んだか、瞶めている目にほろりとした。が、思切って、衝と寄った、膝を膝に突掛けて、肩に手を懸けるとうっかりした処を不意に抱起されて、呆れるのを、熟と瞶め、

「可哀そうだな、お前は不幸に生れて来て、何にも世の中の事というものが分らないんだから、私は何にも咎めやしない。たといここで、目の前で、やあい、欺してやった、二本棒め、殺を言やあ嬉しがって、色男が聞いて呆れる、ざまあ見やがれと、愛想尽を言って舌を出した処で、ちっとも肚を立てはしない。

いいえ、たとい悔しくッて、肚は立っても、お前を不人情だとも何ともいわないよ。

こうすりゃ薄情だ、不人情だと思ってされてこそ、癪だけれども、ちっとも知らないで言うことなり、することなら、不都合でも何でもなかろう。

だから、何にも言わないが、その何だよ。お前は僕のことを初心だ、坊ちゃんだ、何にも知らないというそうだ。勿論三が下るものやら二が上るものやら、節は伸すもんだか縮めるもんだか、少しも知らない。通だとか粋だとかいうことは、からももんじいで分らないけれども、意気だといって、この寒中、綿の入らない着物を着ていりゃ、体に毒だということは知ってるんだ。