Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
「あいてのいうとおりにしてください。あなたが『にじの宝冠』を持って、その自動車に乗るのです。賊は正一君にうらみがあるわけではありませんから、宝冠さえやれば、正一君はきっと返してくれます。また、あなたの身にも、危険はないと思います。」
「それじゃあ、みすみす宝冠を取られてしまうのですか。」
園井さんが、ふまんらしく、聞きかえしますと、明智は笑い声になって、
「いや、一度は、わたしても、じきに取りかえします。そこに計略があるのです。安心して、ぼくにおまかせください。こんどこそ、巨人をあっといわせてお目にかけます。十一日といえば、まだ三日ありますね。それまでに、あなたも、びっくりなさるようなことが、おこりますよ。まあ、見ていてください。」
名探偵が、それほどにいうものですから、園井さんも信用して、
「では、ばんじおまかせします。どうかよろしくねがいます。」
といって、電話を切りました。
そのよく日の朝、さっそく、園井さんを、びっくりさせるようなことがおこりました。
きたないふうをした、ひとりのくずやが、大きなくずかごをかついで、園井さんのやしきのうら門から、勝手口へ、ノコノコとはいってきました。