Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

地底の牢獄

そして、その下からあらわれた顔は、ああ、やっぱり、明智探偵でした。魔法博士の部下は、明智探偵の顔を、よく知っていたのですから、まちがいはありません。

「きさま、明智だな。さすがに、先生は目がたかい。ロウ人形の中に、明智がはいっていることを、ちゃんと見ぬいたんだからな。」

ふたりの黒覆面は、両方から明智探偵の手をとって、長い岩の廊下を、魔法博士の寝室にもどりました。明智はなぜか、逃げだそうともせず、おとなしく、ふたりにつれられてきました。

三人が寝室にはいってくるのを見ると、魔法博士は、うれしそうに、からからと笑いました。

「とうとう、つかまえたぞ。明智先生、わしはきみを、ここへおびきよせて、とりこにするのが、さいごののぞみだった。そののぞみが、いま、かなったのだ。どうだ、魔法博士にかかっては、さすがの名探偵も、いくじがないじゃないか。ワハハハハ……。」

地底の牢獄

魔法博士の黄金怪人は、なおも、ことばをつづけて、

「ウヘヘヘヘ……、明智先生、よくおいでくださった。お待ちしておりましたよ。ロウ人形にばけて、かくれているとは、いかにも明智先生らしい。だが、くもなく見つかってしまったじゃありませんか。