Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
洞窟の怪黒人
きみは、じつにすばやく、頭がはたらくねえ。……あのポストはにせものだったのさ。うすい鉄板に赤ペンキをぬった、にせものだったのさ。にせの井上が、金色の衣装をきて、あのポストの中にかくれていたんだよ。これなら、いくら人どおりがあっても、だいじょうぶだからね。そして、わしが、あの角をまがったとき、軽いにせのポストを、すばやく持ちあげて、井上をだしてやったというわけさ。ウフフフ……。」
黄金怪人は、さも、おかしそうに、笑いだすのでした。それにしても、なんというふしぎな怪物でしょう。なるほど、魔法つかいです。ふつうの人間には、おもいもよらない奇術を、つぎからつぎへと、つかって見せるのです。さて、これから、どんなことがおこるのでしょうか。
洞窟の怪黒人
さて、種あかしがおわりますと、黄金怪人は、三日月がたのぶきみな口で、ケラケラと笑いました。そして、またもや、ふしぎなことを、いいだすのでした。
「いまもいうとおり、わしは明智探偵を、きっと、ここへつれこんで、わしの部下にしてみせるがね。それまでには、まだしばらくあいだがある。そのひまに、きみたち三人に、この地底の国の、びっくりするような魔法を見せてやることにしよう。