Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
灰色の巨人
志摩の女王
志摩の女王
東京のまん中にある有名なデパートで、宝石てんらん会がひらかれていました。そのデパートの美術部主任が大活動をして、日本じゅうの名のある宝石をかり集め、五階のてんらん会場に、きらびやかにちんれつしたのです。
むかしの華族や各地方の名家の、だいじにしている宝石類が、日本にもこんなに宝石があったのかと、おどろくほど集まったのです。宮さまからの出品もいくつかありました。
集まった宝石の中には、じつに、いろいろな美術品がありました。ダイヤモンドやルビーをちりばめた、ヨーロッパのある国の王冠、みごとなダイヤでふちかざりをした、イギリス製の置時計、サファイアをちりばめた黄金の手箱などから、日本のまがたま、中国の白玉の美しいさいくものなど、まるで、きらめく星にかこまれたようなちんれつ室でした。
そこに集まった宝石は、ぜんぶで何百億円というおそろしいねうちのもので、その中の一つでもなくなったり、ぬすまれたりしたら、たいへんですから、ちんれつ室には厳重なかこいをして、時間以外は出入り口にかぎをかけ、そのかぎは、デパートの美術主任が、はだみはなさず持っていることにしました。