Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
ですから名まえも、名探偵シャーロック=ホームズにちなんで、シャーロックとつけられていました。
「小林君、あれを。」
明智がいいますと、小林少年は、自動車のゆかにおいてあった、黒いドロドロしたもののついたぬのを指でつまんで、シャーロックのはなの前に持っていきました。プーンと、コールタールのはげしいにおいがします。
シャーロックは、そのコールタールをしませたぬのを、はなをクンクンいわせながら、しばらく、かいでいましたが、「もうわかりました。」というように、首をそむけるのをあいずに、小林君は、そのぬのを、もとの自動車の中にもどしました。
それから、イヌの首につないだ綱をにぎって、そのへんの地面をかがせましたが、あちこち歩いているうちに、シャーロックは、さっきのぬのと同じにおいをかぎつけたらしく、にわかにはりきって、はなを地面に近づけたまま走りだしそうにしました。綱がぴんとはって、そのはじをにぎっている小林君は、うっかりすると、ずるずると、引きずられそうです。
「よし、綱を車の前にしばりつけたまえ。」
明智のさしずで、小林少年は、自動車の前にイヌの綱をくくりつけました。