Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
そして、その穴の中から、ニューッと人間の顔が、あらわれたではありませんか。
その人間は、地面から顔だけ出して、あたりを見まわしていましたが、だれもいないと思ったらしく、やがて、穴の外へ全身をあらわしました。セーターをきて、大きな黒めがねをかけた、二十五―六の若ものです。
「あいつは賊の手下だ。しばってくれたまえ。」
明智がそっとささやきますと、中村警部は、部下の刑事にあいずをしておいて、まっさきに、木のかげからとび出していき、若ものの方へ、つかつかと近づくと、いきなりピストルを出して、「待てっ。」とどなりつけました。
若ものは、このふいうちに、びっくりして、両手をあげて立ちどまりましたが、すると、ひとりの刑事が、うしろからとびついて、カチンと、手錠をはめてしまいました。
「足をしばるんだ。それから、さるぐつわだ。」
警部のめいれいで、刑事は若ものをおしたおしておいて、ほそびきで、その足をグルグルまきにしばりあげ、てぬぐいで、さるぐつわをかませました。そして、若もののからだを、ゴロゴロころがして、木のしげみの中にかくしてしまいました。
「おどろいたね。あの中が、コンクリート大仏の体内への出入り口になっているんだね。