Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

「だれだっ。きみたちは、いったい、なにものだっ。」

首領は立ちあがって、身がまえながら、どなりつけました。

「警視庁のものだ。きみをむかえにきたのだ。」

中村警部が、どなりかえすと、五人の刑事は、すばやく、賊の首領のまわりを、とりかこみました。

「警視庁から、おむかえか。ははは……、そいつは、光栄のいたりだね。だが、おれになんのつみがあるというんだ。」

白ヒゲの首領は、おちつきはらっています。宝石をちりばめた、まっかなガウンが、キラキラ光って、なんだか、近よりがたいような、りっぱなすがたです。

「灰色の巨人のいみが、わかったのだ。それをわれわれは、人間のあだなだとばかり思っていたが、そうではなかった。きさまたち、わるものの、すみかの名だった。このコンクリートの大仏は、たしかに灰色の巨人にちがいない。こんなへんなところに、すんでいるだけでも、きさまは、警察にひっぱられるねうちがある。まして、いま、世間をさわがせている宝石どろぼうと、わかっているのだから、もう、のがれることはできないぞ。見ろ、この部屋のガラスのケースの中の宝石は、みんな、きさまが、ぬすみ出したものばかりじゃないか。