Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
何十年に一度、その聖書の一ページだけでも、古本屋やこっとう屋にあらわれると、世界じゅうから買いてが集まってきて、おそろしく高いねだんがつくのだよ。
おとうさんは、今から十何年まえに、会社のロンドン支店長をやっていたが、ちょうどそのころ、ロンドンのこっとう屋に、グーテンベルクの聖書のバラバラになったページが、十四枚そろったのが出た。そのときも、世界じゅうから買いてがやってきて、大さわぎになったが、おとうさんは、昔から、古い本をあつめるのがすきだったから、会社からお金をかりて、思いきったねだんをつけて、とうとう、その十四枚を手にいれたんだよ。そのころの三十万円だった。いまの日本のお金にすれば、一億円いじょうだよ。」
「へえ、たった十四枚の本の切れっぱしが、一億円なの?」
不二夫君は、びっくりしてしまいました。
「グーテンベルクの聖書は、世界でいちばん高い本だよ。もし、ちゃんと、そろった一冊の本が出れば、十億円もするかもしれない。そういう、そろった本は、どこの国の博物館にあるとか、持ち主がわかっていて、なかなか売りものには出ないのだがね。おとうさんの十四枚の聖書も、日本では、知っている人がすくないけれども、世界じゅうの学者や、本のすきな人たちには、よく知られているのだよ。