Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
高価な品だけを、かくせばよいのです。この考えは、どうでございましょうか。」
「それで、どこへかくすのですか。」
「かくし場所については、また、ひとつの考えがあるのでございます。アラン=ポーの『盗まれた手紙』という小説の手で、ごくつまらないもののように見せかけて、ほうりだしておくのが、いちばん安全なかくしかただという、あの手でございますね。それで、十万円以上の宝石を、ケースから出して、ひとまとめにしますと、両手で持てるほどの、小さなかたまりになってしまいます。これを古新聞で、いくえにもつつみまして、物置きのがらくたの中へ、ほうりこんでおくのでございます。物置きには、こわれたいすや、荷づくり箱や、古い新聞などが、ごちゃごちゃはいっているのですから、けっしてめだつことはありません。まさか、そんながらくたの中に、五千万円の宝石が、ほうりこんであろうとは、だれだって、そうぞうもしませんでしょうからね。」
それを聞きますと、明智はニッコリ笑って、
「あなたは、なかなかおもしろいことをお考えになりますね。アラン=ポーの小説からのおもいつきとは、気にいりました。それでは、その手でやってごらんになるのですね。