Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
さてさいしょ、黒い怪物がしのびこんでから、二日目の真夜中のことでした。魔法博士は、黄金仮面をつけ、黒ビロードのガウンをきて、絹のカーテンにかこまれた寝台に寝ていましたが、ふと、物のうごめくけはいを感じて、目をひらきました。すると目の前にさがっている絹のカーテンの合わせめがひらいて、そこから、美しい西洋人の女の顔が、のぞきこんでいました。
魔法博士は、それを見ると、おもわず、ぞっとしました。
その顔は、美しいけれども、死人の顔のように動かなかったからです。それはロウでできた人形の顔だったからです。
魔法博士の人造人間の部屋には、たくさんのロボットや、ロウ人形がおいてありました。それらの人形どもは、みんな機械じかけで動くようになっていました。このお話のはじめのほうで、井上少年とノロちゃんがいれられた部屋は、壁にいっぱい人造人間の絵がかいてありました。そして、男のロウ人形がでてきて、ふたりを黄金怪人のところへ案内しました。いま魔法博士の寝室にあらわれたのも、そういう人形のひとつだったのです。
しかし、その自動人形が、どうして、いまごろ、ここへやってきたのでしょう。