Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
赤いセーターをきて、四十センチぐらいの短いズボンをはいた、一寸法師だったのです。
店員たちは、それが、あまりぶきみな姿なものですから、あっけにとられて見つめたまま、口もきけないありさまです。しかし、店員にばけた刑事は、さすがに勇敢です。つかつかと一寸法師のそばによって、どなりつけました。
「きさま、サーカスからにげ出してきたのか。いったい、なんのために、この店の中に、かくれていた。」
一寸法師は、すこしもひるまず、またケラケラと笑いました。
「そのわけが、知りたいのか。」
「ずうずうしいやつだ。早く、わけをいえ。」
「おまえたち、なぜ、戸をしめてから、店にうろうろしているんだ。」
「そんなことは、どうだっていい。」
「ケラ、ケラ、ケラ……かくしたって、知ってるぞ。灰色の巨人がこわいのだろう。今にも、やってくるかと、びくびくしているんだろう。」
「やっ、きさま、灰色の巨人のなかまなんだな。」
「ふふん、まあそんなところだね。」
一寸法師は、両方のうでをまげて腰にあて、顔をつんと上にむけて、すまして見せました。
刑事はもうがまんができません。おそろしい顔で、一寸法師につかみかかっていきました。