Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
少年たちは、気のせいではないかと、なおも見つめていますと、コマイヌの動きかたは、ますます、はげしくなってきました。もう気のせいではありません。たしかに、動いているのです。
少年たちは、キャッとさけんで逃げだしたいのを、じっと、がまんしていました。小林団長から、
「どんなことがおこっても、けっして、とびだしてはいけない。」
と命令されていたからです。おばけがこわくて逃げだしたといわれては、少年探偵団の名おれです。
やがて、コマイヌは、生きているように石の台からおりて、地面に立ちました。少年たちは、ギョッとして、いまにも、こちらへとびかかってくるのではないかと、木のみきのうしろで、身がまえをしました。
ところが、そのとき、じつにふしぎなことがおこったのです。コマイヌが地面にころがって、その中から、ひとりの人間が、はいだしてきたではありませんか。
石のコマイヌは、中が、からっぽになっていて、そこに、人間がかくれていたらしいのです。しかし、石のコマイヌの中が、くりぬいてあるはずはありません。
だから、コマイヌの中に、人がかくれているなんて、だれも考えなかったのです。