Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
ぼくら凡俗には、道心の方は、とても見込みなし、ねがわくば、せめて童心なりとも守らせたまえと、掌を合わせる。
北嵯峨にはなお、そっくり、「都」の匂いが残っている。平家風物も随所にある。けれど、平安の皇居大極殿の址は、市中の細い横丁裏にあって、人民酒場と書いた飲み屋の赤い軒燈や、子どものおむつを干し並べた家々の背に囲まれ、またそれは何よりも雄弁に、千年の歴史を午後の陽に描いていた。(二七・五・四)
春行くやまごつく旅の五六日
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治承元年あたりは、平家の世盛りといえましょう。同時に、衰亡の兆しも見えはじめておりました。歴史の公式どおりです。
法勝寺の僧俊寛の山荘で、法皇の近臣たちが、平家てんぷくを策した世にいう“鹿ヶ谷会議”なるものが行われ、密告者のため、死罪、遠流、追放などの犠牲者をちまたに見たのもこの年でした。
とかくその背後には、後白河法皇の院政確立と、清盛へのお憎しみによる御使嗾があるのは争いがたいことで、法皇と清盛とは、陰に陽に、龍攘虎搏の虚実をつねに蔵しています。
けれど、清盛の一女、平ノ徳子は、高倉天皇(後白河の御子)のおきさきです。