Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme

Aozora Bunko

ある一日半夜記

回想、回顧、尽きない思い出は多くありながら、寸ページの上では、何も書けないで、凡々たるただのあいさつみたいになってしまった。いつか随筆的に書きまとめるつもりである。御諒恕をねがいたい。(昭和二十八年二月)

ある一日半夜記

平安朝でも平家の世代でも、仏教文化を措いては、それを理解することも描写することもできない。美術にしても、文学にしても、そうである。

よく私はそのためにまちがわれる。ああいう風に、仏教に就いて語る人だから、信仰家であろうと思われるのである。

同様に、以前もよく、宮本武蔵などに、剣の道なるものを呶々したので、吉川はさだめし、剣道もやるのだろうと思われたりした。

私は、作家である。剣道などは、習ったこともない。また家は真宗だが、私自身、べつに何宗と信仰はもっていない。むしろ、申しわけのないほど不信心な方である。

不信心は不信心だが、お寺や祭壇を否定する気は毛頭ない。ただ無精者なのである。亡い父母にたいしても、朝夕、思い出しはする。けれど朝夕に拝むようなことはおっくうでやっていない。胸ではひとりぎめに、こう思っているのだった。

「子のぼくの気もちは、お母さんは分かっている、父も分かっていてくれるはずだ」