Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
出家の話
文芸家の視野からそれを観たばあいの問題などもある。
そのほか、現代人の生活と歴史小説とのつながり。歴史の空白を埋めるものは文学のほかにありえないということ。小説と史実との扱い方。なお、歴史観に伴ってくる当然な宇宙観が現代人のもつ思想へどういう影響をもつかなど――分解してゆくときりもないほど“歴史小説”という仕事には、種々な宿題がふくまれている。
もっと、端的な問題としてみよう。
読者にとって、はっきりしていることは何か。
おもしろいこと。そして、事実を知りたいこと。そう二つであろうと思う。
読書の仕方は、百人が百人、同一ではない。また、人それぞれでいいものだ。読み方の註文などをつけられてはうるさいだろうが、ぼくの希いを、一つだけ加えてみる。それはこういうことなのである。
“――自分の新しい顔を、もう一ぺん、古い鏡に映してみる”
ぼくの歴史小説観も、書く意図も、苦しさも、また、おもしろさも、一語にいえば、じつはそれに尽きている。(昭和二十六年七月)
出家の話
清盛の剃髪と尼のさまざま
清盛は晩年に出家して入道となっている。一般の先入主では、平太清盛だの、大弐清盛だの、参議清盛などと時代別に呼ばれるよりも浄海入道のほうが通りがいい。