Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
私事片々
一ノ谷は、すこし用意もして、合戦そのものよりは、微妙な人間それぞれの意志と、意志のようにはならない動きを書きたいとおもう。また院の内政やら後白河というめずらしい人格のお人を、臆測しながら、微小な史料をたよりに、もうすこし彫り上げてみたいとおもう。
私事片々
幸い、この五月三十一日には、大阪の朝日会館で恒例の愛読者大会がある。自分もそこで何か話すことになっているので、それをすました後、一ノ谷附近の史蹟をもう一ぺん歩いてみたいと思っている。
神戸市内の史蹟は、三年ほど前、清盛の福原創業を書く前に、一巡したことがあるが、こんどは、京都から義経が進路とした亀山、篠山、小野原、三草などのいわゆる丹波路の裏を歩いてみたい考えである。その進路だの、鵯越えの攻略などについては、もう読者の二、三氏から投書もあって、これにも古来の研究や新説が入り交じっているらしい。自分はもとより専門史家ではないから、その解明などは任でもないが、史蹟の土を踏んでみるということは、なんといっても、書くときの力になるし、幻想を自分ひとりで真実そうに想い込むには都合がいい。
三年前、清盛の雪ノ御所跡を探すために、寒い冬小雨の中を、神戸の町の灯ともるころまで、歩きまわったこともある。